定義
点検しながらきれいに掃除する。
「点検しながら」が大事です。漫然と掃除しているだけでは、不具合箇所や清掃困難箇所の発見に結びつけられません。気づいたらすぐ、不具合一覧表や清掃困難一覧表に記入します。
職場(5S)リーダーが常に、そうするようにみんなにお願いしているかどうかが問われます。掃除に参加しない人は、日本の現場ではいないでしょうから。
清掃基本ルール
まず組織(工場)の基本となる清掃基準を、「清掃基本ルール」で示します。
この時のポイントは以下の通りです。
①毎日、毎週、毎月、一斉の種類ごとに実施基準を示す。(一斉のタイミングは、年末、5月連休前、夏休み前などが一般的です)
②時間帯を示す。8:30~8:35 5分間など。(このとき、就業規則の時間帯内でやるのか、時間外でやるのかの取り決めが必要です。時間外でやる時は、従業員や組合の了解が必要です。慣例として、女性社員だけが早出出勤して清掃を行なっている会社がありましたが、見直した方がいでしょう)
③清掃箇所を示す。
④使用する清掃用具を示し、整備する。
社長、工場長を交えて組織としての意思決定をして、現場に示し、各職場はそれをもとに、自部署の特性に合わせて「清掃実施表」を作成します。”たかが清掃”ですが、平等、公平、徹底、改善、習慣に結びつけるには、きちんとプロセスをふんでいく必要があります。
清掃実施表
清掃実施表の作成例を以下に示します。
このように、清掃箇所、担当、頻度、時間帯、清掃用具、チェック欄をつくり、原則として清掃する場所に設置します。
一斉清掃表
一斉清掃表の作成例を以下に示します。
職場は、面積のわりに人が多い(オフィスが代表例)所と、少ないところがあります。これらを調整する機能も一斉清掃表にはあります。ふだん現場に出ることが少ない人もいるので、安全の確保には十分注意しましょう。
日常の清掃ではできない、時間労力のかかる所を清掃します。特に、高所と地下ピットをどうするのかが重要です。