品質

品質保証体系図

品質保証体系図を見える化して、全体リードタイムを短縮した事例を下図に示します。開発・設計が終了してから生産準備に入るのでは市場投入が遅くなるので、設計段階と並行して生産準備を進めるコンカレント・エンジニアリング(同時進行技術活動)の手法です。

図は描くだけではなく、このように動かして、シュミレーションしながら活用したいものです。

品質保証体系図 マサキ経営 見える化 品質

不良表示

現物グラフ:下の写真は、不良の現品(小型モーターのローター)を、不良現象別(巻き線不良など)の区画に入れて、一目で発生数をわかるようにした工夫です。いつでもリアルタイムで不良の発生状況を、現象別に知ることができます。記録は後でまとめて取ればよいのです。

不良現物グラフ マサキ経営 見える化 品質

不良現象別カウンター:下の写真は、不良現象別にカウンターを設け、不良が発生するつど、ボタンを押すだけですから、手間がかからず、不良の現象別発生状況がすぐわかります。これを見ると”クボミ現象”が突出していて、すぐ”それはなぜだ!”ということになります。これもおすすめです。

不良現象別カウンター マサキ経営 見える化 品質

ポカヨケ

ポカヨケ(foolproof)とは、”ミスを犯す動物である人間”が、ミスを犯そうとしても、それを許さない自動防御装置・シクミのことです。

改善の歯止めとして、必ずこのポカヨケの導入を検討します。

ポカヨケ マサキ経営 見える化 品質

上図はポカヨケの一例です。円盤をフランジ内に入れるとき、方向を間違えると重大クレームになりますが、いくら注意してもクレームはなくなりませんでした。そこで、方向を間違えると、ピンが邪魔して入らないようなポカヨケを工夫したところ、クレームは根絶しました。

人の注意に依存する仕組みは本物ではありませ。注意しなくても間違えようのないないポカヨケだけが、本物なのだと割り切りましょう。