財務諸表グラフ
財務諸表は、数字の羅列で解読するのに骨が折れます。これをグラフ化すれば、状況は一変します。
例えば、下図左の損益計算書グラフの赤い▢で囲った部分を見てください。売上原価の中で原価の3要素、材料費、労務費、経費がどんな割合になっているか一目でわかります。
下図右は貸借対照表の流動負債が流動資産の半分以下(理想)になっているかどうかを示しています。この例では流動負債が多くなっていて、改善が必要なことが読み取れます。
これらはほんの一例で、管理会計上有益な情報が、次々にここから得られます。
原価構成グラフ
上の損益計算書で述べた原価の3要素を、円グラフで示したものです。通常、工業製品は船舶の例のような比率(下図左)になっています。
ハーレー・ダビッドソン社は、経費比率が異常にふくらんで”頭でっかち”になっていることに気づき、徹底的な経費削減活動を展開した結果、今日の優良体質を築くことができました。
たかがグラフですが、見える化すると思わぬパワーを発揮します。
限界利益図表
限界利益とは、固定費+目標利益のことです。この線と、限界利益線(売上高ー変動費)の交点が目標売上高になります。目標利益を変えて、この図上でいろいろシュミレーションすることができます