定義
人財(good personnel)とは、組織になくてはならない貴重な人材のことです(”人的資源”という言葉は避けましょう)。組織の財産、宝です。そのような人たちが一人でも多く活躍する組織にするために、スキルの向上、教育・訓練を通して、一人一人が成長し続けていくことを支援します。
人財育成の見える化
人財育成には、職場内教育訓練(OJT, On the Job Training)と、職場外教育訓練(Off JT)とがあります。比率は8:2くらいで、OJTが日常の主力になります。
見える化のツールは、①スキルマップと、②教育訓練表が中心になります。
①スキルマップ
職場ごとに、そのメンバーと修得すべきスキルをマトリクスにして、まず現状の各人のスキルを記入します。段階・レベル分けは、上図のように5段階にするのが一般的です。トヨタ式は、4分円を時計回りに塗りつぶすやり方です。
パートさんの多い職場でこれをやったところ、”ほとんどできないことがわかってしまい恥ずかしい”と大ブーイングが起こり、管理者はすごすごとマップを外し、ファイルにしまいました。いろいろな教訓を考えさせられますね。
②教育訓練表
次のことを明確にする教育訓練表を作成し、表示します。
❶誰に
❷どのスキルを
❸どのレベルからどのレベルまで向上させるのか
❹いつからいつまで(何時間、何回で)やるのか
❺誰が教え、その教材はどうするのか(以上は計画段階)
❻その結果、計画通りできたか、できなかったか
❼反省点・改善点をフィードバックしたか(実施段階)
OJTのポイント
OJTには大事なポイントがあります。次のトヨタ式が参考になるでしょう。
最初の①、押し付けにならないよう、「自主性、自発性に働きかける」のが最大のポイントです。そのためには日常からいろいろ情報提供をしたり、話し合ったりするコミュニケーションが欠かせません。
また、④やりっぱなしではなく、適宜フォローしていくことも大切です。