見える化全般

見える化 成功への道筋

見える化をすることにより、組織はどのように良くなっていくのか、その道筋のイメージを以下に示します。

「おおすごい!」という感動が、まず自分自身から生まれ、その輪が組織全体へと広がり、それが組織の長期的繁栄へとつながっていきます。

見える化 成功への道筋 マサキ経営 見える化

見える化の使い方

見える化は、下図のように使っていきます。まずメンバーの心の壁を溶かし、経営の組織構造を強固なものに改善していきます。

各グループ・部門の見える化から始まり、経営のコックピットにつながり、経営者の歩き回る経営につながっていきます。

見える化の使い方 マサキ経営 見える化

見える化の構造

見える化の構造は、下図のように2系列・3階層になっています。

見える化の構造は2系列・3階層 マサキ経営 見える化

見える化の6W2H

見える化は、以下の図のように、6W2Hを明確にするのがポイントです。

見える化事例

見える化が最も進んでいると思われるトヨタ自動車(タイ)の事例のイメージを下図に示します。私(正木)がタイのバンコクで「見える化セミナー」を行ったとき、トヨタタイからの出席者がいて、「確かにそういう見える化の部屋がある」と言っていました。

ITがいくら進行しても、紙にして貼るというアナログの良さは生かすべきでしょう。パーパーレスという手段よりも、目的や効果を重視すべきです。

トヨタタイの見える化ルーム マサキ経営 見える化

歩き回る経営

組織全体を見えるようにするだけでは、見える化は成功しません。

経営者・部門長の歩き回る経営(MBWA : management  by walking around)とセットにすることが成功の秘訣です。定期的にあるいは気になることがあったら、現場に行って自分の目で確かめます。

経営者のその姿勢を見て、現場は隠したりごまかしたりできないと悟り、指摘される前にまず、自分たち自身でしっかり管理しようと思うようになります。

歩き回る経営 マサキ経営 見える化

上の写真は、まず指導者(経営コンサルタント)が、見える化ボードの前で、細かい指摘をして、歩き回る経営のお手本を示しているところです。部門長・管理者は一緒について回り、指摘のコツ・ポイントを学んでいきます。

見える化構築から3年ほどで独り立ちして、その後は単独で歩き回る経営を続けていくのが一般的なコースです。

ある工場長曰く「指導者の指摘に答えている姿をそばで見ていると、その人の心の奥底まで手に取るようにわかる」とのことです。適正な人事考課が、日常的にできてしまいます。机上であれこれ考える必要もなくなるでしょう。

部門長の歩き回る経営 マサキ経営 見える化

上の写真は、ある日立系の会社で、部門長が月例の歩き回る経営を行っている姿です。日立グループもモノづくり・改善活動は優秀です。コンサルタントの指導を3年で修得し、その後を自分たちでしっかり引き継ぎました。