だまし絵5S 見える化 コンサルティング
次の絵は、おなじみの「だまし絵」です。見方によって、全く別の2つの顔が、以下のようにうかび上がってきます。
①美しい乙女が向こうを向いている
②醜い老婆の横顔
(筆者のつぶやき:この画面をバンコクの「見える化セミナー」で見せたとき、タイ人受講者たちの反応はいまいちだったなあ。受けると思ったのにぃ・・・)
言いたかったのは、「まったく同じ画面でも人によって、見え方が天と地ほどちがって見えることがある。お遊びならよいが、判断を誤ってはいけないビジネスの世界では通用しない。それが命取りになることすらあるから、誰が見ても同じに見えなければならない」ということです。
タイトルをつけよ5S 見える化 コンサルティング
見える化を指導していてよく出くわすのが、次のようなグラフです。そもそもタイトルがついていません。ですから、商品Aのように下がっていくのがよいのか、それとも商品Bのように上がっていくのがよいのか、見当がつきません。
つくった方は、「売上高の推移に決ってるじゃないか」と思っているのでしょうが、もし「不良率の推移」という見方をすれば、評価は真逆になってしまいます。
このように、グラフや資料にタイトルをつけるという当り前すぎる行為を、しっかり定着させてもらいたいものです。
評価、作成日・作成者をつけよ5S 見える化 コンサルティング
しかし見える化をやる以上、さらにもう一歩ふみこんでもらいたいものです。次のグラフのように、計画線に対して、実績線を対比させる場合、達成したのかしないのかが一目でわかりにくいことがあります。
この例では、5月のみわずかに実績が計画を上回っていますので、5月の表記を〇で囲んで、達成したことを表示しています。他の月はすべて未達成なので、×を表記しています。
さらに言えば、作成日・作成者がないグラフ・資料が多すぎます。作業標準書にすら、それがないものがあります。いくらコンサルタントが言っても、直らない職場もあります。
見える化のまとめ5S 見える化 コンサルティング
グラフや資料、標準書に忘れてはならないものを、以下にまとめました。
皆さんの職場では大丈夫ですか? そんなこと当り前じゃないか、ですか?
それでは、職場のボードにはった資料を、たった今見に行きましょう!
①タイトルをつけよ
②評価(達成/未達成)を一目でわかるようにせよ
③作成日・作成者をつけよ
このようにして、「そんなこと当り前じゃないか」という”悪しき自意識”をすて、「とにかく白黒をはっきりさせよう」という”ビジネス上の美意識“をもっていただきたいと思います。