見える化 安全⑥ 不安をつぶして予防せよ

JR東日本千葉支社にて、安全管理責任者を集めて「安全管理研修」を行ったことがあります。鉄道の安全管理のプロたちが受講生です。その時おすすめしたのが以下の図書です。ここから皆さんにも役に立つ安全管理のヒントをご紹介します。

鉄道安全管理参考図書 マサキ経営 5Sコンサルティング 見える化コンサルティング 見える化 安全管理

くり返しになりますが、安全管理で最も重要なことは、ハインリッヒの法則の底辺、不安全行動・不安全状態を素早く見つけて、芽のうちにつぶし、事故や災害を予防することです。
3,000件もの不安を放置していると、そのうち1件は死亡・重傷災害につながることをデータで示しているわけですから。

ハインリッヒの法則 マサキ経営 5Sコンサルティング 見える化コンサルティング 見える化 安全管理

そのためには、どのような行動、どのような状態が不安なのか、素早くキャッチできる知識・感性を磨かなければなりません。ある意味、ヒヤリ・ハットしたのではもう遅い、その前にキャッチできることが重要です。

そのため次のような職場の状況に近い絵を示して、そこから多くの不安の種を見つけ出す訓練を行うのが効果的です(参考図書写真右)。

鉄道工事の不安抽出訓練 マサキ経営 5Sコンサルティング 見える化コンサルティング 見える化 安全管理

次の例は、ある工場の現場の絵から、不安を探し出す訓練です(参考図書写真中央)。

不安全行動不安善状態 マサキ経営 5Sコンサルティング 見える化コンサルティング 見える化 安全管理

たったこれだけの絵から、次のように54もの不安が見つかるということです。

不安善行為不安善状態2 マサキ経営 5Sコンサルティング 見える化コンサルティング 見える化 安全管理

ある工場の安全衛生委員会に出させていただいたとき、委員すべてが自分の職場では先月「ヒヤリ・ハットが1件もありませんでした」と報告したのには、びっくり仰天しました。

そんな形骸化・マンネリ化した委員会のやり方を改め、不安全行動・不安全状態をたくさん出しあって、事故・ケガの予防に注力して、安全を確保していきたいものです。