見える化 安全⑦ まず床を安全に

職場の安全の第一歩は、床の安全を確保することから始まります。そのためには、次のハードとソフトの両面から対策をとります。

①床の構造を安全にする

 

②床の使い方を安全にする

ここでは①のハード面の対策をご説明します。

床の安全を脅かす欠陥には、次のようなものがあります。

塗装ハガレ、穴、割れ、突起物、障害物、段差、地盤沈下、地下ピット5S 見える化 コンサルティング

地下ピット構造は、工場設計の段階から選択しないことです。その理由は、①レイアウト変更が容易ではない、②地下のメンテナンスに労力・コストがかかる、ことです。配管・配線は、高架式のラックに収納する方式が正解です。

床の欠陥の突起物とは、以下のようなものです。

床の欠陥突起物 マサキ経営 5Sコンサルティング 見える化コンサルティング 見える化 安全管理

一流大企業の工場でも、このような”信じがたい状況”がありうるのです。なぜこのような事態を見すごしていたのか、原因は次の2つだと思います。

①台車があたって製品が落下破損したとき、すぐ対策をとるのを怠った。

 

②安全パトロールや歩き回る経営の機能が弱くて、発見・指摘できなかった

早急に、その両面の是正処置が必要ですね。

また床の障害物については、以下のような事例がありました。

床の欠陥障害物 マサキ経営 5Sコンサルティング 見える化コンサルティング 見える化 安全管理

床に配管を転がしているため、それをまたぐ橋のような障害物がありました。そこを渡るとき、台車がバランスを崩して、製品をぶちまいてしまった事例です。

ここでもやはり強調します。配管や配線は床に這わせてはいけない、と。

床の構造は、設計・施工段階で、9分9厘決まってしまいます。現場の安全と作業の容易さを考えて、ここに十分知恵と金を投入しておけば、あとあと良いことが続きます。